※本記事は更新型です。価格帯の相場観は市況・プラットフォームにより変動するため、設定前に自ジャンルの現行相場を必ず調査してください。
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サブスクの価格設定は、勘で決めるものでも、一度決めたら終わりのものでもありません。本記事では、**3ティア(松竹梅)構成の設計手順**を、決定プロセスの順に解説します。価格の心理学的背景はnote第14回、ティアの中身の設計は次の「ティア別出し分け」の記事で扱います。本記事は「値段の決め方」に絞ります。
## なぜ3ティアなのか(復習)
- 単一価格は「買うか買わないか」の二択で、防御的な判断を招く。3択は「どれにするか」の選択に変わる(note第14回)
- 多くの人は真ん中を選ぶ。**最上位は売れなくても、真ん中を安く見せる背景+濃いファンの応援手段として機能する**
- 4ティア以上は選択の迷いを生み、離脱を増やします。3つに絞ります
## 価格決定の5ステップ
### STEP1:相場を10件調査する
自分と同ジャンル・同規模のアカウントを10件選び、各ティアの価格と内容をスプレッドシートに記録します。見るのは「最安値」ではなく**中央値**です。
【更新枠:ジャンル別の相場観メモをここに。四半期ごとに更新】
### STEP2:「梅(最下位)」を決める――入口の価格
- 役割:初課金の心理障壁を壊す「扉」(ファネル記事の変換2)
- 決め方:相場の中央値〜やや下。**ただし「気軽に入れるが、無料とは明確に違う」水準に**
- やってはいけないこと:極端な安売り。安すぎる入口は客層を崩し(note第14回)、上位ティアへの階段の一段目として機能しなくなります
### STEP3:「竹(中位)」を決める――主力の価格
- 役割:**収益の主力。大多数にここを選んでほしい**
- 決め方:梅の2〜3倍を目安に。竹の内容は「梅+明確な差分」が一目で分かること
- 検算:目標月収 ÷ 想定人数 = 必要単価。note第3回の「100人×月1万円」の算数を、自分の目標とファン規模で引き直します(サブスク単価+単品・投げ銭の合計で月あたり客単価を考える)
### STEP4:「松(最上位)」を決める――応援と背景の価格
- 役割:①竹を安く見せる価格の錨(アンカー)②最も濃いファンの「最大の応援手段」
- 決め方:竹の3〜5倍。**中身のコスパで正当化しようとしない**こと。松の本質は特別な体験と関係性(承認)であり、コンテンツ量ではありません
- 注意:自分の稼働が発生する特典(個別対応系)を入れる場合、**人数上限を必ず設定**。松が売れて消耗する設計は本末転倒です(note第25回)
### STEP5:改定ルールを先に決めておく
価格は「育てる」ものです。開始時に以下を決めておきます。
- 見直しサイクル:四半期ごとに加入数・離脱数・ティア比率を確認
- 値上げの作法:**既存据え置き・新規から改定**(note第14回)。「古参の特権」化で告知します
- 値上げの根拠:提供内容の進化とセットで「リニューアル」として発表。謝罪しない
## 設定例(構造のサンプル)
※金額はジャンル・規模で大きく変わるため、比率の構造として参照してください。
| ティア | 価格の考え方 | 役割 |
|---|---|---|
| 梅 | 相場中央値近辺 | 入口・お試し |
| 竹 | 梅の2〜3倍 | 主力・大多数の定位置 |
| 松 | 竹の3〜5倍 | 応援・アンカー・少数精鋭 |
## チェックリスト
- [ ] 相場10件の中央値を調査した
- [ ] 竹の価格で「目標月収の算数」が成立するか検算した
- [ ] 松に稼働系特典を入れる場合、人数上限を設けた
- [ ] 各ティアの差分が1行で説明できる(→ティア設計記事へ)
- [ ] 値上げの作法(既存据え置き)を決めた